母の日にバラを。 ― 2009/04/28 14:34
先日、義母リンの誕生日プレゼントに寄せ植えを求めてホムセンに行ったところ、母が前から欲しがっていたバラを発見。
黒みがかった深紅で、大輪の剣弁高芯咲きで、花弁は肉厚でビロード状、香りがあって……って、絵に描いたようなバラですが、まさにドンピシャなバラ、「ブラック・バッカラ」。
私の父は元々ものすごい庭造りに熱心な人で、いわゆる「グリーンフィンガー」の持ち主だったのですが、今では腰を痛めたせいもあって全く庭仕事をしなくなってしまいました。そして母は日本刺繍を刺すのですが、土いじりをすると指が荒れて絹糸を扱えなくなってしまうので、昔から庭の手伝いは全くしてきませんでした。
そんな訳なので、「バラを贈ってもらっても、うちの庭では上手に育てられないかもしれないから、いぬ吉のおうちで育ててもらって、時々見に行こうかしら」などと言っていたのですが、それではせっかくプレゼントしてもうれしさ半減です。好きなバラは毎日自分で楽しめないと……!
……イヤ、正直言うと、うちの娘が昨日玄関先にこのバラを置いていたら、「このバラは怖いからイヤ!」と言って嫌がったしな……。それにうちには中間色のバラばかりなので、ちょっと置く場所にも困る……という本音もあります……。ということで、何が何でも実家に植えに行くのです!(この親不孝者!!)
ということで、「不肖わたくしのアフターケア付きプレゼント」ということにして、今日実家の庭にバラを植えに行ってきました。
実は、バラを庭植にするのは初めてのワタクシ……。しかも父が「おう、お前が植えてくれるのか」と見張っています。うわ~、父はものすごい怖い人で、しかも昔は平気で「俺は庭が人生の中で一番大事なのに、お前は俺の庭をダメにした!」と怒鳴りつけるような人だったので、緊張します……!(旅行中に水やりを言いつかっていたのに、酷暑のため庭の花を枯らしてしまったときに30分以上怒鳴られたのです……)
で、まずバラと言ったら穴を50cmは掘らないと行けません。が、40cm位掘ったらガチンと堅いものを掘り当ててシャベルがそれ以上入っていきません。下の写真を見ると分かるかと思うのですが、すぐ脇が駐車場になっているので、コンクリでも敷いてあるのかしら……

すると母親が「庭の下のにはおじいちゃんが石を敷いていたから、大きめの石が入ってると思うよ」と言うので、ぐいぐいやっていたら30cm級の石がガンガン出てきます。必死に石を取り除いてると、父親が「そこは昔から植木を植えている場所だし、石の隙間に植物は根を伸ばしていくから、あんまり気にせずにもう植えろ」と指示を出してきます。
まだ50cm掘ってないけど良いの?と不審そうな顔をしていたら、父親が「その辺の木はみんなそんなにまじめに掘ってないけどちゃんと育ってるだろう。そのくらいで大丈夫だから、良いからもう植えないさい」と。
うぅ、これ以上やると父親が「俺の言うことを疑うのか!」と怒り出すので、ここらでやめて植え付けてみます。まず掘り起こした土に肥料を混ぜて底に入れ、それから間土を入れて、後は残りの土に堆肥を混ぜてから……と思ったらまた父親から「その辺の土は去年の年末にチューリップ植えようと思って腐葉土入れておいたから、そのまま植えて大丈夫だ」と。ひ~、分かりました分かりました……。そのまま苗をがぽっと入れて、掘り出した土を入れて、最後に堆肥を上に撒いてからオルトランの顆粒をばら撒いて、スプレー式の病気のスプレーを吹きかけておしまいです。
母親は念願の深紅のバラに喜んでくれたようなので、ひとまず良しとします。
けっこういい加減に植えてしまったけど、このバラがすくすくと育ってくれますように!!
(そして密かに、私が育てるのだから半分は私のバラだよな、とか思っている親不孝者なのであります……)